以前はドSな手術室ナース。今はM気味な外来ナース。しかし家に帰るとにゃんず3匹を溺愛する、妄想好きのオタクな女の古(←こ)なのよ〜。2011年からの乳癌治療の話もちょっとだけね。
2015-07-12 (日) | 編集 |
乳癌学会参加から早一週間が過ぎ
学会内で発表された研究の一つを
Blogに載せてみます。

乳癌レジメン別による頭髪の回復差についての研究で7月3日のポスター討議の中で発表されました。



埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科の
矢形寛先生のポスター発表の要約です。

化学療法終了後の長期的な頭髪の変化に注目し、化学療法レジメン別の回復度を検討した。
2013年4月〜10月に国内各医療施設に発送し、質問内容は化学療法に伴う外見(頭髪、まつ毛、まゆ毛、爪、皮膚)の変化と現状である。
対象は術前または術後化学療法を受けた乳癌患者で、化学療法終了から5年以内とし、化学療法レジメンは、アンスラサイクリン+シクロフォスファミド+5-FU(AC) 毎週パクリタキセル(P) または3週毎ドセタキセル(D) の組み合わせで治療を行ったものに限定した。
化学療法終了からの期間毎に頭髪の状態を横断的に解析し、年齢(50歳未満/50歳以上)、内分泌療法(アロマターゼ阻害剤(AI剤)/AI剤以外/使用なし)で補正し、化学療法レジメン別の頭髪の回復度の差を解析した。
結果、質問紙は47病院1511名の患者から郵送され(回収率82%)、そのうち1478名を集計しレジメン別にはPのみ、P+D、AC+P+Dを除外した1448名について解析した。
化学療法終了からの期間は1年未満28%、1〜3年43%、3〜5年28%であり、頭髪量が80%以上回復した割合(無回答を除く)は、1年未満52,7%、1〜3年63,5%、3〜5年61,7%であった。
3〜5年についてレジメン別にみると、
AC88,9%>AC+P64,1%>D63,5%>AC+D43,4%、であり、年齢と内分泌療法で補正してもレジメン間で有意差が認められた。
化学療法を受けた乳癌患者の一定数が頭髪の十分な回復がみられず、タキサン系、特にドセタキセルを含むと回復度が低い傾向があった。



また、日立製作所日立総合病院 外科の
伊藤吾子先生らの発表では、


2005年1月〜2012年12月に術前または術後化学療法を受けた患者のうち、調査の同意を得た患者179名を調査した。
レジメン別では、ドセタキセルDTX群5名、パクリタキセルPTX群15名、FEC群60名、FEC-DTX群99名 化学療法開始時年齢28-76歳(平均51,6歳)、化学療法終了からの期間2年〜8.5年(中央値4年)
方法は2013年10月〜2014年12月に頭頂部(つむじ)、前髪の写真撮影を行うと同時に、頭頂部の脱毛巣の範囲を計測した。評価はGrade1:直径5cm以下の脱毛巣、Grade2:直径6-10㎝以下の脱毛巣、Grade3:直径11-15㎝以下の脱毛巣、Grade4:直径16㎝以上の脱毛巣ありの5段階とした。
前髪の評価は正常、前髪伸展不良ありの2段階とした。
各Gradeの頻度を化学療法レジメンごとに検討すると、
結果はタキサン単剤群ではGrade0が12名(60%)、Grade1が4名、Grade2が3名、前髪伸展不良ありが4名であった。
FEC群ではGrade0が56名(93%)、Grade1が3名、Grade2が1名であり、前髪伸展不良ありが3名であった。
FEC-DTX群では、Grade0が26名、Grade1が24名、Grade2が28名、Grade3が12名、Grade4が9名であり、前髪伸展不良ありは35名であった。
タキサン単剤、FEC群では脱毛巣の残存はあっても軽度であり、地毛や部分ウイッグでカバー可能であった。
FEC-DTX群の21%は、Grade3以上(10㎝以上の脱毛巣が残存)であり、フルウイッグや帽子を必要としていた。
更に52%がGrade1-2の脱毛巣が残存しており、FEC-DTX群の7割が2年以降も毛髪に不満を持つとした患者の主観的評価と一致した。また2年以降は脱毛巣の縮小、前髪伸展不良の改善はほとんど見られなかった。
補助療法による長期毛髪減少は女性である乳癌患者のQOLを大きく損ねる。
再発リスクに応じた適切なレジメンの選択および、事前に長期毛髪減少の頻度の説明が必要。

と述べています。


うーーん。確かに、、、。
術後の薄毛に悩んでいる方の、その多くが『FEC+ドセタキセル』のレジメンだったかも。

でも化学療法を受ける前に、
もしかしたら何年経っても髪が満足には戻らない可能性がやや高いとか、
一番毛量が増えにくいレジメンであるとは、そこまで多分説明されてはないよね。

治療が落ち着けば、やがて髪は生えてくる、元に戻ると信じて皆さん初発の化学療法をうけるのに、戻らない割合の方に入ってしまった方のお気持ちを考えると、複雑な気分です。

また、化学療法はしていないのに、アロマターゼ阻害剤(アリミデックス)内服だけなのに、脱毛してしまい、ウイッグにお世話になっている患者さんもおみかけしたことがあります。



脱毛のリスク、そして元に戻らないかも知れないリスクがあること、、、
話しとくべきなんですよね。
まずは命あっての事なんですけれど、、、、、。














コメント:
この記事へのコメント:
う~ん、やっぱり・・・
初発の術後ACの時は、半年もしたらそこそこ生えてきたのですけれど
転移後のDからは半年以上経っても、
まだまだお見せできない頭・・・・・・

あーダメダメ、ぴこるるさん、そんなこと言われても
4つ目のウィッグは買いませんからねっ!

揺れ動く女心
2015/07/13(Mon) 19:10 | URL  | トロイ #-[ 編集]
mさん
こんばんは。
そうですか、この夏で1年なんですね。色々な事が思い出されますよね。ずいぶん色々な出来事があったような、、、、いやあっという間だったような。ワタシも夏の手術だったので夏になると思いだしますね。
髪が伸びるのと同じように徐々に元気を取り戻して行ってください。

2015/07/13(Mon) 23:02 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
hさん
こんばんは。
hさんはまさにAC+ドセタキセルの群だったのですね。
それから卵巣手術されたんですね!
賢い選択だったと思います!
出来るならワタシだってそうしたい、、、、(笑)
hさんの手術担当した婦人科の先生達は、スゴいデスね。
腹腔鏡なんて!!
2015/07/13(Mon) 23:13 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
トロイさん
こんばんは。
うーーん、、、、、
トロイさんもドセタキセルの(悪い方の)副作用の影響出てしまいましたかね?
大丈夫な人もいるのに、髪に影響が残る人とのこの差は何なんでしょうね、、、。
4つ目のウイッグは、それで気分がさらに上がるのなら、リハビリする活力となるのなら、良いんじゃないでしょうか。
我慢はしないほうがイイです!(ウイッグとの)いい出会いがあるといいです。
2015/07/13(Mon) 23:25 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
こんにちは。
暑いのにマスクをして帽子をかぶっている人を見ると「化学療法中かなー」と思ってしまいます。しかもそのイデタチの方が最近とても多く目に付きます。自分が経験するまでは目に入ってこなかったんでしょうね。単に夏風邪の人が日除けの帽子かぶってるだけという可能性もありますが。人知れずウィッグが手放せない方もいるということですね。いろいろな治療法が増えて脱毛なんて昔の話!という時がきっとくる!はず!!
2015/07/14(Tue) 13:24 | URL  | あべかわきなこ #hyrIbYYQ[ 編集]
きなこさん
こんばんは。
今日も日中すごく暑くて、(病院の中は涼しいけれど)ウイッグ中の患者さんにとっては、嫌な天気でしたね。
それも、ワタシの地方は風が強かったのです。ウイッグ中やケア帽子の患者には、最悪の天気でした。
ワタシも、病院以外でもスーパーベリーショートの髪の女性をお見かけすると、もしやケモしたのかな?って思ってしまうクセがついてる、本当に失礼な奴デス。ワタシ。
2015/07/14(Tue) 23:57 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
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