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看護師であり乳がん患者でもあります。家にいるにゃんず3匹と、仕事の話、お金の話、乳がん治療のその後の話など、日常のアレコレを記録していきます。
2014-12-28 (日) | 編集 |
前回のBlogに
アンジェリーナ ジョリーが受けた
『予防的乳房切除手術』の話に触れたが、
この『予防的乳房切除手術』日本でも一部の病院で既に始まっている。


もちろん希望したからと言って
誰もが受けられるというものではなく
例えば、片方の乳房が乳癌になっている事とか、
BRCA1・BRCA2の遺伝子検査が陽性である、
院内の倫理委員会の承認が得られているなど、色々と条件があるようだ。


先日の日本乳癌学会 関東地方会にて
S病院の、Y先生の教育講演を聞いたのだが、
その中で、とても印象に残った内容がありました。

S病院ではすでに■■名の『予防的乳房切除』手術が行なわれたのだが、
実はその『予防的乳房切除』された乳房の(術後の)病理組織診断において
術前にはわからなかった(画像には小さすぎて写らない)
超早期の乳癌が見つかった人が、◇名も存在したという。

それも、その超早期乳癌のサブタイプを調べたところ、
⚫名はルミナールタイプ、トリプルネガティブも▲名含まれていたとの事。


そもそもまだ乳癌を発症していないと考え
予防目的に乳房切除をしたので
腋窩リンパ節郭清はもちろん未実施だ。

術後の病理組織診断によって、
偶然にもこのような超早期の乳癌が見つかってしまった場合は
腋窩リンパ節を術後どうするのか、
センチネルリンパ節生検はもう出来ないので、
腋窩リンパ節摘出手術を追加で実施すべきなのか、判断に悩む事になるという。


このような『予防的乳房切除』にてはじめて発見される癌(乳癌)を
occult cancer(オカルト・キャンサー)とY先生は呼んでいた。

今後『予防的乳房切除』が増えてくると、
このオカルト・キャンサーの問題も増えてくるだろうと。


オカルト・キャンサーとは、
腋窩リンパ節の腫脹(腋窩リンパ節転移)にまず気がついて病院受診。
詳しく全身を検索したところ、
シコリを作らないタイプの乳癌を発見(乳癌が原発である)
そのような事例を意味するのかと思っていたんだけど、
そちらの意味もあったのね、、、と色々な意味で勉強になった学会でした。




ワタシといえば、
自分の親族の中で初めて乳癌になったので
遺伝性の乳癌とは関係が無いとは思っている。

それでも近い将来
実妹や娘が乳癌になってしまったら、
遺伝性の乳癌への新たな不安がおこる。


遺伝が関係あっても、遺伝は関係無くても
乳癌は根本的な予防ができないので、
自己チェックの大切さ、定期的な検診の大切さを
周囲の人間にしっかりと勧めていきたい。






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コメント:
この記事へのコメント:
mさん
インフルエンザにならなくて良かったですね。
でも、インフルエンザはA型・B型と2回なる人もいますからね。まだまだ油断はならないです。
お部屋の加湿と、マスクや手洗いが大事です。
ワタシも乳癌になった年は、東日本大震災の年でしたから大きく変わった年でした。いろいろ価値観が変わりました。でも今は、けっこう復活してきています(多分)。お互いがんばりましょうーー。
2014/12/30(Tue) 11:16 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
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