以前はドSな手術室ナース。今はM気味な外来ナース。しかし家に帰るとにゃんず3匹を溺愛する、妄想好きのオタクな女の古(←こ)なのよ〜。2011年からの乳癌治療の話もちょっとだけね。
2013-04-06 (土) | 編集 |
昨夜は St.Gallen 2013 (サンクトガレン)のTVセミナーに参加してきました。

2013年3月13日〜16日にかけて、スイスの都市St.Gallen にて
『第13回 International Conference on Primary Therapy of Early Breast Cancer』
が開催され、日本から参加した渡辺享先生(浜松オンコロジーセンター院長)による報告会でした。

今回のTVセミナーのなかでは、
St.Gallen 2013 のなかでも有名なあの『コンセンサス会議』で取り上げられた
数々のクリニカルクエスチョンのうち、そのいくつかを紹介していただきました。

ところでこの『コンセンサス会議』の説明を少し。
ご存知の方もいらっしゃるこのコンセンサス会議とは、
世界各国から参加した乳癌治療のエキスパート(今回は51名、日本からは2名)が
各々手にスイッチを持ち
乳癌治療の各質問に対し 『Yes 』か 『 No 』を押してゆくというもの。


img490  写真②

昔某TVのクイズ番組でも、そんな風景があったような気が、、、、、、、?
まぁ、そんな感じを想像してくださいませ。
このコンセンサス会議の結果が世界の乳癌治療の基本方針をつくってゆくのです。

今回の会議で取り上げられたテーマ(質問)は200題以上だったようですが、
そのなかでも昨夜のセミナーでとりあげられた内容を、
ワタシの聞き取れた内容・印象に残った内容をUPしてみます。


今回の St.Gallen 2013 で変化があったのは、
『LuminalA-like』 と『 LuminalB-like』 のサブタイプ表現でわかるように『like』の文字が新たに入ったこと。
遺伝子発現解析で分類しているのではないが、なるべく近づけた表現になったという。

この『LuminalA-like』の定義にも変化があり、
ER陽性 HER2陰性 Kiー67低値 and PgR高値 が入っている。

そして『LuminalB-like(HER2陰性)』については
ER陽性 HER2陰性 Kiー67高値 or PgR低値 と変化あり。

そこで気になるこの『高値』『低値』の境界(カットオフ値)なのですが、
各ラボごとで決めてください〜との事。

治療については『LuminalA-like』については大部分の症例では内分泌療法単独で良い、としているのは以前と変わらず。
リンパ節転移多数の場合などの事例では化学療法がしばしば併用されるが(ここも変わらない)
LuminalAについての化学療法追加のベネフィットは確定されていない。
よくリンパ節転移4個以上なら化学療法を、、、、という意見が多いが、実は確定はされていないんだそう。

『LuminalB-like(HER2陰性)』の治療戦略については、すべての症例で内分泌療法を行い、
ホルモン感受性が高くない部分を(不足部分を)化学療法で補う。(これも変わらない)


この内分泌反応性であるLuminalタイプは、Kiー67値によりLuminalAとLuminalB(HER2陰性)に分類できるとされており、(Kiー67≧14%はLuminalB)、今回のコンセンサス会議でもER、PgR、Kiー67の3因子で両者を識別できるとの回答は72、9%を占めた。
前回の2011年コンセンサスレポートではKiー67に代えて病理学的Grade(Kiー67高値=Grade 3)などの増殖指標による識別も可能と記載されていた。
しかしGrade 3をKi-67高値として代用することには今回64%が反対し、賛成36%を大きく上回った。

img489 棒グラフ①

以前どなたかのブログで、
『病理結果が Grade 3 だったので化学療法になりました』
という記述を読んだ記憶がありますが、これはもうやや古い判断となりそうです。
これから手術、治療開始の方はKiー67の測定・確認はしておくべきかな。
Gradeの判定精度など病理医の限界もありますが、Grade が低くてもKiー67が高値(またはその逆)な病理結果も存在するのですがね。



セミナーではもっと他にレポートがあがったのですが、
今回は(今日は)LuminalAとLuminalBの話だけにしておきます。

ワタシは上手く、簡潔に話が要約できず、、、なんだか文がダラダラ長くなってしまいました。

まだ話は続きます。







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コメント:
この記事へのコメント:
ありがとうございます
わかりやすくアップしていただき、ありがとうございます。

>LuminalAについての化学療法追加のベネフィットは確定されていない。よくリンパ節転移4個以上なら化学療法を、、、、という意見が多いが、実は確定はされていないんだそう。

そうだったんですね。知りませんでした。
まあ、私はLuminalBで、Ki-67も高いので化学療法は必須なのですが。

まだまだ知らないことが多いなぁ。というか、新しい情報をしっかり見ていかないとだめですよね。
ぴこるるさんは、このようなセミナーや勉強会に良く参加されていますよね。偉いなぁ。

昨年乳がんと言われてからネットでいろいろな情報を見ましたが、古い情報も多く、ネットも本も掲載年の新しいものしか見ませんでした。
あふれる情報の中から、正しいものや信じられるものをチョイスすることは大切ですね。
そのためにも常に勉強しておかないと。。。

続きを楽しみにしています。
2013/04/06(Sat) 15:49 | URL  | かめ #-[ 編集]
かめさん
ブログなんてものをしているワタシが言うのもなんですが、文章力がないので、、、、
セミナーの報告をしようと思ってもなかなかわかりやすい文章に出来ず、、、、すみません。
間違っているかもしれないし、、、、。
今回のサンクトガレンでは、『すごい進歩!』っていう報告はなかったような??印象でしたね。
セミナーとか勉強会によく参加しているのは、、、、ワタシがオタクだから(笑)
あと、うちの病院ではこういうの参加する看護師が少ないので、ワタシが参加してあげているのよ〜。


2013/04/08(Mon) 23:27 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
遺伝子検査
>  『LuminalA-like』 と『 LuminalB-like』 のサブタイプ表現でわかるように『like』の文字が新たに入ったこと。
遺伝子発現解析で分類しているのではないが、なるべく近づけた表現になったという
> LuminalAについての化学療法追加のベネフィットは確定されていない。

悩ましいです、化学療法。しても効果があるかどうかわからない。でも副作用は絶対あるわけです。
遺伝子検査が日本でもスタンダードになればいいのに。
私は、再発したら絶対遺伝子検査するって夫と相談して決めました。
2013/04/10(Wed) 13:07 | URL  | mikicha #Bs/Xgq9g[ 編集]
Kさん
コメントありがとうございます。
> 私はERは95でしたが、PGRが50でした。
50だと高値じゃなりですよね。

主治医のおっしゃる通りです。間違いないです。不安なら主治医に質問してみましょうよ。
今回のTVセミナーでは『各ラボで決めてください』→『各施設ごとで決めてください』的な言い方をしていましたが、、、、、渡辺先生はブログにてPgR20%以上がLuminalAとBの区別には賛成と、おっしゃっていますから。
2013/04/13(Sat) 07:27 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
mikichaさん
> 悩ましいです、化学療法。しても効果があるかどうかわからない。
> 遺伝子検査が日本でもスタンダードになればいいのに。
> 私は、再発したら絶対遺伝子検査するって夫と相談して決めました。

いざという時に慌てないように、、、色々考えちゃいますよね。
お互い。ワタシも色々考えますよ〜。だから病気に対して理解を深めているのかも。
後ろ向きじゃなく前向きな事ね、、、、、。
2013/04/16(Tue) 14:27 | URL  | ぴこるる #-[ 編集]
ho
Likeが入ったんですね。
CYP2D6の見解は以前変わらぬままなのでしょうか?
2013/05/28(Tue) 14:27 | URL  | まるちゃん #-[ 編集]
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