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看護師であり乳がん患者でもあります。家にいるにゃんず3匹と、仕事の話、お金の話、乳がん治療のその後の話など、日常のアレコレを記録していきます。
2014-04-18 (金) | 編集 |
根治切除不能または転移性の腎細胞癌に対する治療薬(抗悪性腫瘍剤)として
2010年より使用されていたアフィニトール®錠(一般名:エベロリムス)が
手術不能又は再発乳がんにも、この春から適応です。



昨年、再発乳癌治療関連の講演会に参加すると
この「アフィニトール」の話はよく出ていました。


「アフィニトール」は、腫瘍細胞の分裂、血管新生および細胞代謝の調節において重要な役割を果たすmTOR蛋白を標的とするmTOR阻害剤(エムトールソガイザイ)です。

乳癌の治療薬としては初めてのmTOR阻害剤であり、再発乳癌の内分泌療法に「アフィニトール」を併用することで、内分泌療法に抵抗性を示した進行性の乳癌への治療効果が期待されている。
進行性乳癌に対する「アフィニトール」の有効性と安全性は、
日本を含む世界24カ国で実施された
BOLERO-2臨床試験(ボレロ2)の結果で確認されている。

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この写真は、去年の浜松の乳癌学会で撮影


簡単に説明すると、
エストロゲン受容体陽性かつHER2陰性で、
レトロゾール(一般名:フェマーラ)またはアナストロゾール(一般名:アリミデックス)に抵抗性がでた(←ようするに効かなくなった)局所進行性のまたは転移性の閉経後乳癌患者さん724名(うち日本人106名)を対象に、エキセメスタン(一般名:アロマシン)単独療法群(239例)と、エキセメスタンと「アフィニトール」併用群(485例)を比較したもの。

無増悪生存期間(PFS;中央値)(←癌の悪化がみられない生存期間)は、
エキセメスタン単独療法群の2,83ヶ月と比較して、
「アフィニトール」とエキセメスタンの併用群では6,93ヶ月と2倍以上に延長され、
「アフィニトール」の効果!が認められたということ。

この「アフィニトール」で、
HER2陽性乳癌にも効果があるかどうか調べた試験が、BOLERO-3臨床試験。
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この試験にはHER2陽性の局所進行乳癌または転移性乳癌患者569人が登録された。
すべての対象患者は、タキサン系化学療法による治療歴を有し、
ハーセプチンに抵抗性を示していた。

患者は
①ビノレルビン(商品名:ナベルビン)+ハーセプチン+アフィニトール群
②ビノレルビン+ハーセプチン+プラセボ群で比較した。

無増悪生存期間は、アフィニトール群で7ヶ月、
プラセボ群で5,8ヶ月であった。
全生存期間の結果には、さらに長期にわたる追跡が必要であるが、
HER2陽性進行乳癌にも有効である可能性を示している。


エストロゲン受容体陽性かつHER2陰性の、再発乳癌患者さんにとって
「アフィニトール®錠」はやはり朗報になりますよね。
それになんたって錠剤(内服薬)です。



ただ、、、恐ろしいくらい値段が高い。


1ヶ月あたり、約76万円。3割負担で22万8千円。

限度額認定証を提出してて、
既に多数該当になっている方なら
76万だろうが、22万だろうが、、、、、自己負担は44000円くらい?



ワタシ、よくハーセプチンを値段が高い!高い!と
Blogに書いていたけど、、、、
この「アフィニトール®」に比べたら、
ハーセプチンがお手頃価格に感じます。





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