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看護師であり乳がん患者でもあります。家にいるにゃんず3匹と、仕事の話、お金の話、乳がん治療のその後の話など、日常のアレコレを記録していきます。
2013-12-04 (水) | 編集 |
今みたいに図太い神経の持ち主じゃなく
まだ、初々しい看護学生だった昭和60年代に

病院実習の中で二度ほど見学をして、
当時、衝撃を受けた検査があった。



それは血液疾患(例: 白血病)の患者さんが受ける
骨髄穿刺(マルク)だ。

今はこんな短針だけど、
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昭和の時代は、たしかこんな金属の
2013120413482433b.jpg
やたら太くて長い針だった。



あの太くて長い針を胸の中央、胸骨にブッスリと突き刺す様を見ては、
20131204134854212.jpg

あんな太い針を局所麻酔だけで刺されるなんて、、、
顔のすぐ前で刺されるなんて、、、、恐怖。
あまり介助も見学もしたくない検査だなぁ〜。



ハタチのワタシはそう感じてしまった。
(実際は患者さん本人からは、針が見えないように顔に覆いがかけられていました)





就職してからは、(手術室勤務が長く)
血液内科病棟に勤務したことがなかったので、
あの『マルク』には、ずっと関わることがなかった。

が、、、
しかし、



ここ外来では、何度も何度もマルク検査の介助にあたる。

昔と違って、
今のマルク検査の介助には抵抗はなくなった。
(ワタシも大人になった、、、、、)






そんなある日、20代女性のマルク検査についた。
女性を見てすぐに髪がウィッグであるとわかった。

マルク検査はベッドの上で、仰臥位(仰向け)または腹臥位(うつ伏せ)で行うのだが、
彼女は横になりながらもしきりに髪に触れていた。
ベッドに寝ることによってウィッグがズレてはいないか、
チェックをしているのだとワタシにはわかった。



マルク検査はサクッと終了し
終了後15分安静だったので、彼女の血圧を測りながら、
『そのウィッグすごく似合うね〜、とても自然だし、、、
医療用?おしゃれウィッグ?』
そう話しかけてみた。


続けて

『ワタシもね、化学療法受けてたのよ〜。2年前にね。
もちろん 脱毛して、ウィッグ買ったのよ〜。』

そう、自分ががん患者であるとカミングアウトしてみた。


彼女は
『え〜〜、そうなんですか!』と驚き、
その後は彼女と「ズラ話」で盛り上がった。

ウィッグは⚫個持っていて、今日のウィッグはネットで買った⚫円のオシャレウィッグで、届くまで期待はしていなかったけど、届いてみたらアタリだった、、、、と彼女。


脱ズラしてから、使用済みウィッグを某患者団体に寄付するっていうのもあるけどねぇ
ワタシは寄付が出来なくて。
まだウィッグ持っているよ〜
再発したら、また化学療法しなくちゃいけないでしょ。
とても手放せないのよね、、、、とワタシ。





45歳の女の古!の脱毛だって十分ショックだったのに
20代で化学療法し脱毛を受け入れた彼女の心の葛藤は
どれほどだっただろう!


それでも、今日は嬉しそうに、
『やっと最近眉毛が少し生えてきたんです〜』という。





帰り際にワタシが
『気をつけて帰ってね。風邪ひかないように。』と声かけると

『看護師さんも、、、、、頑張ってください。』と返された。


彼女に「エール」を送ったつもりだったのに
実は看護師のワタシの方が、「エール」をもらっているのかも。



一人で帰ってゆく、
彼女の小さい後ろ姿を見送りながら、、、、、





彼女の未来がずっとずっと続きますように。



そう願わずにはいられなかった
そんな日。






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